庭にビオトープを作ってみませんか。ビオトープには湿地、池、森林、河川、草地、農山村の茅葺き屋根や石垣まで、さまざまなタイプがあります。ここでは代表的な「水辺空間」としてのビオトープをつくる方法をご紹介します。直径2m程度のものであれば一人で2日ぐらいで作ることができます。是非チャレンジしてみてください・・
いつまでも眺めていたい「癒しの空間」が出現するでしょう。条件によっては「平家ホタル」の自然繁殖する環境も夢ではありません。
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| 「OMエコショップすが」流ビオトープ |
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| コンセプトはシンプルな形状の「止水池」 |
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ビオトープの形は単純な円形か楕円形ぐらいがよいでしょう。小川や中之島など複雑な形状ももちろん可能ですが作業が難しくなるばかりでなく、遮水等の心配もあります。池の形状で変化をつけるよりは水深の深さなどに変化を持たせることで植生が多様になってきます。あとは植物が自然に多様な空間を作り出してくれます。
また、水の流れや循環を人工的に作ることも可能ですが循環装置にコストもかかりますし、電気を使うというのがビオトープの主旨とは相反します。止水形の池(要するに水たまり)でいかに水質や透明度を保つかがエコショップ流のビオトープの考え方です。基本は生物浄化です。 |
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| 平面図 |
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| 断面図 |
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| ■準備物 |
| 遮水シート |
水を止めるのは案外難しいものです。当店取り扱いの「タイガーシート」がお奨めです。 |
| 野石(石ころ) |
水際の処理にはいろいろ方法がありますが、野石での処理をお奨めします。最も簡単に、しかも自然な感じに仕上がります。庭園に使う様なきれいなものではなく、道ばたや野山や河原に転がっているような何でもないただの石ころが良いのです。手に入りにくい場合は近くの植木屋さんや土建屋さんに相談してみてください。安価で手に入れることができると思います。 |
| ゴロタ石・砂利 |
直径3〜5cmぐらいのものをホームセンターなどで調達してください。オーバーフローの枡を作らない場合は特になくても構いません。 |
| 素焼の植木鉢 |
ホームセンターなどで調達してください。(直径30〜40cm 深さ15〜20cm) |
| 赤玉土 |
池の内部の仕上げに使用します。小粒のものをホームセンター等で調達してください。 |
| 水生植物 |
ビオトープの植物は生態系保全の観点から、できれば「在来種」(日本に昔からある種類)の中から選びたいものです。最も良いのは近くの水辺に生えている植物を採取する方法ですが、そうした環境は限られるでしょうし、最近では近隣の植物にも「外来種」(外国から入ってきた種類)が多く混入しています。ホームセンターなどで購入するのも方法ですが、「ホテイアオイ」や「ウォーターレタス」などの外来種が多いので気を付けましょう。また、根っこのはびこる植物はシートを破り、漏水の原因になるケースも考えられます。当店ではそのような様々な点を考慮し、「在来種」に限った「水生植物セット」を販売しています。 |
| 淡水魚等 |
メダカなどが近くに生息している場合は、捕ってくるのが最も良いのですが最近はブルーギルの幼魚やカダヤシなど「外来種」も多く生息しているので注意してください。アメンボやトンボなどは比較的すぐに住み着くようになりますが、魚は自然にやってきません。蚊の繁殖を抑える為にもある程度の魚類は導入した方が良いと思います。水質の維持のためにも生物のバランスを取ることが大切です。そんな観点で「淡水魚セット」を選んでいます。
(* ビオトープ製作後1週間ぐらい経ってから放流してください) |
| 道具類 |
スコップ・ハサミ又はカッター(シート切断用)・水盛管(水平を見るため、ホームセンターなどで調達) |
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| ■手順 |
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| 1.穴を掘る |
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まずは穴掘りです。ビオトープづくりで最もハードな作業です。
20〜30cmの土を入れることを想定し、仕上がりサイズより一回り大きい穴を掘ります。斜面があまり急斜面にならない様注意してください。
石や瓦礫を取り除きしっかりと転圧します。(石や瓦礫はシートを破損する原因になりますので注意してください。)
残土をできるだけ出さない様に池の縁を少し盛り上げ気味にすると良いと思います。 |
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| 2.浸透枡を掘る |
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オーバーフロー用に水を一方に集めたい場合は、上図の様な浸透枡をつくります。浸透枡と言っても単に穴を掘って砂利を入れるだけのものです。直径30〜50cm(深さ30cm以上ぐらい)の穴を掘ります。最後に砂利や小さいゴロタ石等で仕上げます。
(浸透枡は無くても構いません) |
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| 3.遮水シートを敷く |
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穴の形状に沿って遮水シートを敷き込みます。「タイガーシート」は4m幅(長さは30m)ですので、できるだけシートのジョイントは避けてください。この幅に納まるサイズ(短辺長さ3mぐらい以下)の池をお奨めします。どうしてもジョイントができる場合はシリコンのコーキング材でしっかり重ね貼りします。
タイガーシートは2重貼りしてください。その上に古毛布などを敷けばベストですが、これはなくても構いません。 |
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| 4.土を入れる |
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まずは掘った土を10〜20cmぐらい戻します。最深部には植木鉢を据え付けます。植木鉢は直接シートに触れない様に土を少し敷き込んだ上に据えてください。この植木鉢は将来土が流れ込みますので土をかきだしてやる必要があります。柄杓(ひしゃく)などで土をかきだせるよう位置等は考慮しておいてください。大きい池の場合は丸太橋をかけるなどして対応しましょう。
足などで転圧しながら続いて赤玉土を10cm程度入れていきます。赤玉土は水で湿らせながらよく転圧してください。
池の水際部分には水深5〜10cmぐらいの浅瀬をできるだけ広く作ります。ここは「エコトーン」と呼ばれる微生物の繁殖域で、水草を植える場所になると共に水質を維持する重要な部分になります。
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| 5.野石を並べる |
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池の縁の部分には野石を置いていきます。この時シートのレベル(高さ)を水面よりも高くなる様に注意してください。シートに直接石が接しないよう土をクッションにしながらシートを押さえていきます。
野石の位置(レベル)は半分くらいが水面にかかるぐらいが目安です。
石の際の部分にも水生植物を植えますので、できるだけ土は厚く入れましょう。 |
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| 6.仕上げ |
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遮水シートのレベルを確認しながら余分なシートを切り取っていきます。できるだけ野石に近い位置で切った方が良いでしょう。あまり野石からの間隔が空きすぎると野石がずれおちる原因になります。
浸透枡がある場合は枡の近くを水面レベルに合わせオーバ^フローした水が枡に流れ込む様に高さ調整します。
シートを見えなくなる様に土で覆い隠します。 最後に植木鉢の周辺と底にゴロタ石などを並べます。底の石はできるだけ空間を空けて魚などが逃げ込める空間をつくっておくと良いでしょう。 |
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| 7.水張り |
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いよいよ水を入れます。水は水道水でOKです。井戸などがある場合は井戸水利用も良いのですが、成分によっては魚などが生息するのに適さない場合がありますので前もってメダカをしばらく飼ってみるとかの確認をしておきましょう。
満水状態で野石の位置などを再確認します。野石に水面がかかっていない様なところは位置の調整をします。(余り神経質にならなくても大丈夫です) |
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| 8.水草を植える |
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水を張った状態で水草を植え込んでいきます。スコップなどでシートを傷つけない様できれば手で植え込んでください。種類によっては池の周辺部(野石の外側)にも植えると良いでしょう。
水草はポットに入った状態で届きます。1週間ぐらいはそのままの状態で問題ありませんので、前もって施工日直前くらいに届く様手配しておくと良いでしょう。 (水生植物セットはこちらから) |
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| 9.魚等を放流する |
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魚等の生き物は水を張ってから1週間以上経ってから放流しましょう。生き物ですので届きましたらすぐに放流してあげてください。えさは一切必要ありませんので与えないようにしてください。
(淡水魚セットはこちらから) |
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| ■メンテナンス |
| ビオトープには特別なメンテナンスは必要ありませんが、以下の事ぐらいを心がけてください。 |
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・自然に生えてくる植物のうちセイダカアワダチソウなどの「外来種」は除草しましょう。(といっても「外来種」か「在来種」かは判断するのは難しいと思いますので、見た目に不自然なものは除去すると言う感じで良いと思います。
・蒸発や植物からの蒸散作用などで水量が減ってきます。適宜水道水などを補給してください。
・富栄養化などで水が濁ってくる場合があります。(白濁や茶褐色、アオコなど)少々のことは余り気にする必要はありません。自然に元に戻ることもあります。どうしても気になる場合は「阿寒貝化石」の粉末を使用してみてください。1〜2週間で透明度が上がってくると思います。
・ビオトープには以下の生き物などは放流しない様にしましょう。
(金魚、鯉(こい)、アメリカザリガニ、ウシガエル、ミドリガメ、もちろんブラックバスやブルーギル・・) |
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